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2005年1月17日 (月)

震災から見えてきた高齢者の住まい

A14-c048

阪神淡路大震災から10年、被災された高齢者は新たな住宅でどのような暮らし方をなさっているのでしょうか?
住まいを失った多くの高齢者のために、急遽高層住宅が建設されました。震災前の暮らし方や町内の絆まで考慮する余裕のないまま建てられた住まいでは、以前の町内での絆がたち切られ、新しい近所との絆が作れず、家の中に閉じこもってしまう高齢者が少なくないようです。

復興後、新しい環境で人との絆が作れなかった高齢者の孤独死が増え問題になっていますが、新しい絆を築くことに、成功している事例もあるようです。

(ベランダの仕切りをなくした裏木戸のつきあい)
県営オオクラヤマ住宅では、隣家とのベランダの家の仕切りがありません。玄関側からは住んでいる人の暮しが感じられませんが、ベランダ側からは人の気配が感じられます。5件先の友達の家をベランダから訪問したり、洗濯ものを干している人や、花に水をやっている人など、人の気配が感じられる暮らし方が成功しているようです。

(高齢者が高齢者の世話をする)
6人の高齢者が住んでいる県営カタヤマ住宅(コレクテブハウス)には、生活援助員が週4回通っていました。高齢者同士で助け合いをする生活を自主的に始め、生活支援専門員の訪問が1回になったという紹介がありました。人の助けだけをあてにせず、自分たちのできることは助け合って生きてゆこうという素敵な高齢者の暮らしがありました。

元気な高齢者が手助けを必要とする高齢者のお世話をするのは理想的ですが、全員が超高齢になった時には難しいと思います。いろいろな世代の人たちと暮らせるコレクティブハウスが理想的だと思いますが・・・。9年ほど前に、仙台で女性の高齢者同士で暮らし始めたという紹介記事がマスコミに大きく取り上げられていましたが、数年してから私はご本人から「高齢者だけの共同生活は失敗だった」と直接うかがいました。キッチンは個別にあるべきだったとか、いろいろ問題が多かったようです。

大震災という痛ましい体験を通して、ボランティア活動やお年寄りの住まいのあり方などにも関心をもたれるようになりました。震災から10年、「すまい」という入れ物だけの再建ばかりでなく、人とのつながりを大切にした、町づくりを考える必要性が認識されたようです。

シルバーハウジング(生活援助員がいる高齢者むきケアつき住宅)
コレクティブハウジング(食堂など共有スペースがある共同居住型住宅)

2005年1月17日午前9時NHK3チャンネル「阪神淡路大震災くらしの10年」を見ていて

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コメント

mitioさまwatari41さま、コメントありがとうございます。
山本周五郎著「裏の木戸はあいている」を、読んでみようと図書館を検索しましたら、カセットテープがありました。

高齢になっても個室は欲しいです。でも、だれかがいる居間でうたた寝をするのは、安らぎますね。年齢に関係なく、人との繋がりは欲しいです。若い時は相手になんなく合わせることができても、年をとったら融通がきかなくなるかも。

裏木戸のおつきあいも、相手の都合を伺ってマナーのいいお付き合いをしなければ、長続きしませんね。

コメントをいただくと、いろいろ考えるきっかけができます。ありがとう!

投稿: ようこ | 2005年1月18日 (火) 午後 08時43分

 日本の住宅はプライバシーのないのが欠点とされてましたね。戦後にこんなことが言われて最初にできたのが子供室の個室ですね。
 しかし、年をとるにつれて個の空間というのは必要がなくなり、そして高齢になれば、ますます他とのつながりが求められます。江戸時代の住居は貧しかったということもあるのでしょうが、考えてみると合理的でもありましたね。
 

投稿: watari41 | 2005年1月18日 (火) 午前 08時50分

山本周五郎著 「裏の木戸はあいている」一人で朗読してみて感じました、近所の人たちとの垣根のないお付き合いが一番心を癒すことになると 思いました。そして人間はあまり「超人の特技」を持ってると尊敬はされますが心の垣根を他人が作ります。村八分といいますが後の2分はなんなのかも知ることもできました 日本語は天に通ずる語源を持ってる 素晴らしい日本の伝統を残したいですね

投稿: mitio-oohira | 2005年1月18日 (火) 午前 07時07分

schmidtさん、さっそくのコメントありがとうございます。

ほんとほんと、これからの高齢者の生き方は自立が鍵になりますね。私もぎりぎりまで、自分のことは自分ですることを目標にしています。

といっても、自分の両親にはつい甘くなってしまいますが。高齢者予備軍、心身ともに自立です!

投稿: ようこ | 2005年1月18日 (火) 午前 12時01分

 陳腐なようですが、やはり自立できるかどうかがポイントのような気がします。心身ともに自立できていないと、どんな環境を選んでも(与えられても)生きるのは難しいし、心身ともに自立できていれば、どんな環境を強いられても、うまく生きていけます。
 自らのトレーニング(自覚)と、種々のサポートシステムの双方がそろう必要があります。
 サポートシステムのありようについては、介護保険も含めてさまざまな公的サービス、企業、NPOの役割が重要です。

 それはそれとして自らのトレーニングの問題があります。やがて「老い」を迎える自分は果たして自立できているだろうか。今のところ必ずしも楽観できないように思います。鍛えなければなりません。

投稿: schmidt | 2005年1月17日 (月) 午後 11時17分

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