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2005年6月15日 (水)

ローマに着いた日

romo-news  「ローマ法王がお亡くなりになった日にローマにいたんですって、じゃーエッセー書いて」と、友だちに頼まれました。一生忘れられない出来事なので、ついでに私のホームページ「ひらけシニアワールド」にも、「ローマについた日」を残すことにしました。


 ミラノから始まったイタリアの旅も終わりに近づいた4月2日夜、私たちツアーの一行は、ローマ市街が見下ろせる小高い丘のレストランでイタリア料理を楽しんでいました。ツアーのお仲間とは気心も分かり合えてカンツオーネを聴きながらの夕食はとても和やかでした。

 食事を終え、ホテルまでの帰りのバスに乗り込むと、ツアー添乗員のAさんが「ローマ法王パウロニ世が、十分前にお亡くなりになりました」と話され、坂道を下る途中、バスを停め、サン・ピエトロ大聖堂が見える方向を示して下さいました。全員身を乗り出して、無言で大聖堂の丸屋根を見つめました。この日はフィレンツェからローマへバスで向い、途中見学したシエナの大聖堂では、ロウソクを灯し法王の病気回復を祈ったばかりでした。「法王が危篤なので、予定のヴァチカン博物館の見学がキャンセルになることもあります」と、数日前から知らされてはいたのですが、ローマ到着日がその日になるとは・・。

 翌4月3日は自由時間の日だったので、サン・ピエトロ広場に夫と出かけました。午前中の広場には十万人以上の人々が集まり、大聖堂の正面入り口ではミサがとり行われ、儀式の様子は、数ヶ所に設置された大画面でも見ることができました。録画されたお元気だったころの法王のお姿が映し出されるたびに広場には大拍手が沸き起こりました。カソリック信者でない私も、手が痛くなるほど拍手をしていると、涙がどっとあふれてきました。

 翌日4日午後には、ヨハネ・パウロ二世のご遺体が、サン・ピエトロ大聖堂に安置されるとのこと。午後の準備のため荷物を運ぶ車が出入りする午前中、なんと大聖堂を見学することができたのです。日本の常識ではとても考えられないことでした。 ローマに着いた日に法王がお亡くなりになったことは、イタリアで鑑賞した数々の名画以上に、生涯忘れられない思い出となりました。

 

ba-hirake

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コメント

旅の感動はホットな内に記録しておくのがいいですネ。
年月がたってしまうと感動の記憶も薄らぐものです。
思い出の写真も繰り返し見るのがいいですよねぇ。

投稿: michiko | 2005年6月17日 (金) 午後 06時05分

クオリアさん、こちらこそ、つたない文章を読んでいただいたり、写真を見ていただきまして、ありがとうございました。

感謝することは忘れないようにしているのですが、感動することが少なくなりました。そんな時は旅に出かけたり、新しいことを始めるのもいいかも知れません。

「クオリオ」とは、音楽を聴いて美しいと思ったり、さくらんぼを食べて甘酸っぱいなどと感じたりする、生なましい感覚のことを言うのだそうですね。
英語のqualityの語源にもなっているそうですが、素晴らしいハンドルネイムですね。


投稿: ようこ | 2005年6月16日 (木) 午後 09時51分

本当に一生忘れられない 尊い思い出にめぐり合えましたね。大変厳かな気持ちで数々の写真を見さしていただきました。ブログ&HPに公開していただき感謝いたします。

投稿: クオリア | 2005年6月16日 (木) 午後 06時57分

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