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2005年8月31日 (水)

もう1度読みたい本「露の身ながら」

tuyunominagara  繰り返し読みたいと思える本に出合うことは、良き友に出合ったような気がして嬉しい。 この夏もグータラに過ごしてしまったけれど、・多田富雄さんと・柳澤桂子さんの往復書簡「露の身ながら」に出合えたことは収穫だった。  

 免疫学者多田富雄さんは、2001年に脳梗塞に襲われ、右半身の運動麻痺となった。言葉を話せない障害と嚥下障害まである多田さんが、左手で文字を入力して、ご自身の思いを書いていらっしゃる。

 遺伝学者柳澤桂子さんは30年以上難病に苦しめられ、やっと病名がわかり車椅子にも乗れるようになられたと喜んでいたら、さらに新たな病魔が彼女を襲っている。柳澤さんの本はなん冊か読んでいるので、彼女の病気のことや研究や趣味などについては多少知っていたが、往復書簡のお陰で、より彼女を知ることができたような気がする。

 お二人とも重度障害の身になられても、生きる望みを持ち、自分の趣味や思考を深めていらっしゃる。ともに病の良き理解者となっているので、心を開いた手紙のやり取りになっているのかと思う。ちょっと高尚すぎるが、音楽や能、世の中の問題などについてのお二人の意見も参考になる。

 重度の病でも質の高い暮しを続けていらっしゃるお二人の手紙は「まあ、いいじゃない」と、グータラ生活を続けている私にカツを入れてくれた。

「露の身ながら 往復書簡 いのちへの対話 」

著  者: 多田富雄 柳澤桂子
発行所 : 集英社 (ISBN:4-08-781265-0)
発行年月: 2004年04月
価  格: 1,470円

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コメント

michikoさんコメントありがとうございます。

重い病を抱えた人や、死ぬような苦しみを経験した人から、学ぶことは実に多いですね。
今日、新聞に柳澤桂子さんの「いのちの日記」が紹介されていました。見るだけにしようと本屋へ行ったら買ってしまいました。

薄い本なので、数時間で読んでしましましたが。
「その後・・・あとがきに代えて」に「私の仕事は終わった」と・・・、気になる一言でした。

投稿: ようこ | 2005年9月 4日 (日) 午後 10時09分

ようこさん、良いご本を読んでいらっしゃるのですね。
人は病を得たり、重病から回復すると
開眼したり大きく成長したりするものなのです。
人生も残り少なくなって 今やっと姑や父母の気持ちが
理解できるようになりました。

投稿: michiko | 2005年9月 4日 (日) 午前 09時14分

クオリアさん、コメントありがとうございます。

柳澤桂子さんの般若心経絵本「生きて死ぬ知恵」は、素晴らしい本ですね。しかし「空」はむずかしすぎて、書店で2度も立ち読みしましたが、買いませんでした。図書館に予約してありますが、そろそろ順番が回ってくるころかなと思っています。

NHKのTV番組で6月に放送していた番組を見ていましたが、録音だけはとっておいたので、車の中で何度も聞きました。興味がおありになるならば、お貸しします。

投稿: ようこ | 2005年9月 1日 (木) 午後 08時45分

柳澤桂子さんの般若心経を読んで感銘を受けましたが 人生さまざまな体験と遭遇するものですね 耐えねばならぬ心を持つた人が”大自然の見えざる力”からご褒美がでるのですね。とても心に響く本を紹介いただき感謝

投稿: クオリア | 2005年8月31日 (水) 午前 07時17分

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多田富雄 † 【ただ とみお】 茨城県生まれ 1934- 多田富雄 『老いの様式 その現代的省察 』 『免疫の意味論』 『生命の意味論』 『脳の中の能舞台』 『邂逅』 『往復書簡 いのちへの対話 露の身ながら』 『多田富雄全詩集 歌占』 公式サ... [続きを読む]

受信: 2005年12月 6日 (火) 午前 12時12分

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