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2005年12月 4日 (日)

喪中欠礼の便り

11月、12月になると「喪中につき新年の挨拶を失礼させていただきます」という葉書が届きますが、その枚数は、年ごとに増えていっているような気がしています。

昨日は、ひとまわり年上の友達から「夫が、5月に亡くなりました」という知らせがありました。友達のご主人は、10年ほど前に大病をなさり、その後も入退院を繰り返していたようです。久しぶりに彼女に電話をかけてみると、話し声はとても元気そうです、と言っても「夜になると、一人暮らしがことさら寂しくなる」と話して下さいました。夜も眠れない日が続いているので、お医者さんに相談すると「3回忌までは、悲しみはとれないでしょう」と、言われたとのこと。彼女とは、数年お会いしていないので、新年早々、友達3人で食事をする約束をしました。

辛い悲しみのひとつに、子供を失った親の悲しみがあげられます。今年10月、従姉妹は、36歳の息子(一郎さん)を亡くしました。病気治療中ではなく、仕事中の突然死だったので、従姉妹の衝撃も相当大きかったと思われます。一郎さんは社会人として将来を期待され、2年前に結婚をしました。一郎さんが家庭を持ったことに従姉妹は安堵し、旅行をしたり趣味を楽しみ第2の人生を謳歌していましたが、予想できない事態が起こってしまいました。言葉に出さずとも、老いにむかってゆく自分たちにとって、息子はとても頼りになる存在だったに違いありません。葬儀に出席しましたが、従姉妹の辛さを思うと、頭を下げるだけで、言葉をかけることができませんでした。後日、手紙と「千の風になって」のCDを送ったら「今日は息子の4・7日、お墓参りをすまして、CDを聞いたら涙が止まらなかった」という便りが届きました。

一方、「こんなのが理想!」という葉書もありました。「義理の父は10月97歳で永眠、義理の母は11月、95歳で亡くなりました」という福島の友達からの便りです。夫婦ともに90歳の後半まで生き、夫が亡くなった翌月に妻が亡くなったいう事実、とても仲のいいご夫婦だったに違いありません。「私たちもこうありたいわね」と、夫に話すと、たちまち話をはぐらかされてしまいました。

家族元気に年を越せる幸せに感謝し、いずれ必ずくる別れを思うと、家族との時間を、今まで以上に大事にしたい、という気持ちが強くなってきます。

ba-hirake

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コメント

michikoさん、コメントありがとうございます。

25歳ぐらい年の離れたご夫婦がいらっしゃいましたが、結婚した時から、夫が先にゆくことを覚悟なさって、死後も妻が困らないように、家計のことや交際のことなど、きちんと教えて、さらに記録を残していた男性がいます。残された妻もそれなりの覚悟ができていたので、夫の死後、数ヶ月で元気になり、毎日、元気に楽しい時間を過ごしています。

立ち直りの早さは真似できそうもありませんが、連れ合いと過ごす時間を大事にしていた点は、見習いたいと思っています。

投稿: ようこ | 2005年12月 6日 (火) 午前 06時47分

喪中のお葉書はご両親のどちらかを亡くされたかたのが一番多いのですが、連れ合いに先立たれた方のもあります。
友人が亡くなっていたのも知らず、いつものとうりにお年賀状を出して、必ず元旦に頂く方なのに今年は遅れているのかなぁ?ヘンだなぁ・・・?と思っていたらご家族から亡くなっていたお便りが来て驚き、同窓会ではあんなに元気だったのに・・・命のあっけなさと人生のはかなさを知る年頃になりました。
家族とも別れの日が必ずくるのですから、今日という日を生かされている事に感謝しながら過ごしています。

投稿: michiko | 2005年12月 5日 (月) 午後 09時26分

schmidtさん、コメントありがとうございます。
辛い出来事に出会っても、みんなで乗り越えられたとの体験、絆も強くなったことでしょうね。

辛いことも、一緒に乗り越えられる家族がいることに感謝です。ほんと、暖かい家庭で、平穏に暮らせる毎日が一番です。


投稿: ようこ | 2005年12月 4日 (日) 午後 08時17分

 神様は時としてとても酷なふるまいをします。わたしの周囲にも、突然の出来事に呆然としている人がいます。声をかけようがありません。かくいうわたしも2年前は、ある出来事があって、なぜ?という思いを止められませんでした。それをみんなで何とか乗り越え、今のところ普通に平穏に暮らせるありがたさをかみしめています。

投稿: schmidt | 2005年12月 4日 (日) 午後 07時44分

qoriaさん、「精神だけは老いないために理想・希望・を失なわないように生きて生きたいと思います。また心を救うのは自分と思って生きることが幸せを感じます。」とのコメントありがとうございます。

本当に、幸せに生きる鍵は自分の心の中にあるようですね。同級生が、大学を卒業なさったとのこと、こんな先輩がいらっしゃる話を聞くと、勇気がわいてきます。

投稿: ようこ | 2005年12月 4日 (日) 午後 07時40分

人々が"人生とよんでいる夢からの目覚め"「サムエル・エルマン」の詩を友が逝ったとき思い出す頻度が多くなってきています。歳を重ねるごとに・・・ですから精神だけは老いないために理想・希望・を失なわないように生きて生きたいと思います。また心を救うのは自分と思って生きることが幸せを感じるいます。♪千の風になって♪と思って。昨日小学校の同級生から突然60年ぶりのお便りをいただきました。6年前に12年間の夫の闘病生活と介護の末逝ってしまった。私は悲しみましたでも立ち直りました。今年3月東京のある大学の社会学科を卒業しました。若い卒業生に祝福おもらいました。そして同窓生です。夫からもらったご褒美だと思って感謝しています。
なんと感動・感涙の手紙でした。

投稿: qoria | 2005年12月 4日 (日) 午後 06時32分

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