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2006年2月15日 (水)

大事件の食い違い

母の膝の痛みを軽くする為に、年に数回、温泉に行くことが両親の楽しみになっていた。TVで放送された温泉に興味を持った両親は、その宿に1週間滞在することに決め、弟家族に湯宿まで送ってもらった。3日目、早くも「迎えにきて~。食事は美味しくないし、脱衣所や廊下は寒くて、夜、おとうさんの咳が止まらない」との電話が母から私に入った。

5日目の今日、私は車で迎えに行った。お風呂も良くないと聞いていたので、温泉大好きの私であるが、入浴せずに、両親を乗せてすぐに帰ることにした。宿の裏山に清水がわいていて由緒ある祠があるとのこと、好奇心大せいの母は「お参りしたい」と言う。宿の70歳代の女主人も「祠はすぐそこ、道沿いに進めばグルリと回って、宿の前と同じ国道に出ますよ」とのことなので、行ってみることにした。

祠に向かう道は、車が1台しか通れない狭さ、車で登って行くと、舗装道路はすぐに終わり、土の道になった。雪が数センチ残っていて、道はぬかるみ状態なので、ちょっと不安になった。まもなく行くと清水があり、少し広くなっていたが、ユータウンをする広さにしては、狭く思えたので、祠まで登り続けることにした。

やがて車は、スリップして登れなくなった。ギアをローに入れても駄目、一旦バックしてまた登ろうとしても、登れない。スリップした場合、強引に前に進もうとすると、タイヤで穴を掘ってしまい、バックすらできなくなることを知っているので、2、3回で、前に進むことをあきらめた。母は杖なしでは歩けない、しかもすぐに膝が痛くなる、父もヨボヨボ状態。私一人が車から降りて助けを呼びに行こうかしらなどと、一瞬、色々な脱出方法が頭の中をグルグル回ったが、結局狭い雪道をバックで降りることにした。

右は谷、左側の山沿いに寄り過ぎると、ぬかるみにタイヤをとられてしまう。右も左も注意しながら、そろりそろりとバックで山道を下った。必死で、ユータウンのできる清水のある所に到着。注意深く方向変換をして、宿の脇の道まで戻ることができた。ヒャー、私はホントに怖かったが、両親の落ち着きに、救われた感じがした。

帰りの車の中で、料理上手で食いしん坊の母は宿の食事がいかにまずかったかを話してくれた。宿の女主人が調理師の資格を持っていて、料理は彼女が作っているらしい。食の細い父にとっては、食べられる量がますます少なくなったようである。母は、なん日も前の煮物、鍋物の中身まで詳しく話してくれた。母の記憶の良さは驚くほどで、血をひいているはずの私はとてもかなわない。山道でのスリップ事件より、母にとっては、料理のまずい宿に泊まったことの方が大事件だったようであった。

スリップしたことを、今、思い出しても、ドキドキする。

ba-hirake

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コメント

watari41さん、コメントありがとうございます。

砂浜ですか、それはもうトラックで引っ張ってもらわないと脱出できないでしょうね。
砂地だけは経験したことがありません。

自分の家の前でスリップして駐車場に車が入れられなくて、近所の人に押していただいたことがあります。それ以来、数センチ降っても、公道の雪かきを豆にするようになりました。

投稿: ようこ | 2006年2月17日 (金) 午後 08時27分

 私も、かなり遅く免許をとったので、それまでは運転者まかせで、乗せられていて怖いと思うようなことは全くありませんでした。免許をとって自分で運転するようになってから他人の危ない運転がわかるようになったのです。
 一度砂浜で立ち往生した経験がありました。幸い近くにいたトラックに引っ張ってもらい助かったことがありました。何事も自分で経験しないとわからないものですね。

投稿: watari41 | 2006年2月17日 (金) 午前 07時43分

michikoさんも温泉大好きですね。
michikoさんのブログに紹介してあった温泉に、両親を連れて行きたいと思うのですが、私の車では無理でしょう。母は3ナンバーの乗用車でも、腰が痛くなって、長時間乗っていられないのです。5ナンバーの弟のワゴン車だと、県外までも行けるのです、どうしてだかわかりませんが・・・。

投稿: ようこ | 2006年2月16日 (木) 午後 08時13分

Uターン出来るところまで引き返してホッとされた様子がよくわかります。
恐かったでしょうねぇ。
雪のスリップから脱出するためにトランクにはバスタオルを積んでいます。
TVでよく山あいの静かな温泉を放送しているを見ると一度
行ってみたいなぁ~とよく思いますのでご両親も放送からイメージを膨らませて
行かれたのですね。

投稿: michiko | 2006年2月16日 (木) 午後 02時16分

piomioさん、さっそくのお返事ありがとう!
今日は予定を変更して、家でのんびりしています。
山道では、運転に集中していましたが、家に帰ってきてからの方が怖くなりました。

投稿: ようこ | 2006年2月16日 (木) 午後 12時22分

schmidさんコメントありがとうございます。
同じように怖い経験をなさっているのですね。
薄暗い山道になると後ろだけでなく道が見えにくいし、道はカーブしているし、お互い無事で良かったですね。

投稿: ようこ | 2006年2月16日 (木) 午後 12時18分

車を運転しない人や、雪道のスリップの恐さを知らない人にとっては、何でもないことのようです。
何十年も前、私が免許取立ての頃、母に頼まれて車に乗せると、何車線もある車の多い道で「そこを曲がって。」とか言われて必死で運転したことを思い出します。
もちろん、秋田育ちですから、雪道の恐さは充分すぎる程体験しました。

投稿: piomio | 2006年2月16日 (木) 午前 09時49分

 せっかくの温泉なのに残念でした。それにしても知らない土地での車の運転はいろんなことがありますね。

 わたしも取材で山形県朝日町に行ったときに地図を頼りに山越えしようとして道を間違えたことがあります。車一台ぎりぎりの道をどんどん登っていったら頂上で行き止まりになりました。Uターンもできず結局、1キロ(!)ぐらいバックで下りたことがあります。(ほんとのことです)夕方で日が暮れてくるし、とても心細かったのを思い出します。
 気をつけましょう。

投稿: schmidt | 2006年2月16日 (木) 午前 09時00分

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