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2008年9月14日 (日)

「留守模様」って素敵!

「留守模様」と言う言葉を初めて知りました。9月14日、NHK新日曜美術館「源氏物語 千年のかたち」でのことです。家族は毎週、新日曜美術館見ていますが、私はテーマが面白そうな時だけ見ています。

「留守模様」の由来を聞いて、感激したのに、10分もしないうちに「留守絵だったっけ?」と家族に聞けば「またか」と、あきれられ、番組が終わったころには「隠れ模様?」となる。言葉がなかなか覚えられない。素敵な「留守模様」について話をしたいと思っても、肝心の名詞が出てこなければ、人との会話が弾まない。

名詞がサッと出てこないのは、日常茶飯事。1度聞いたら覚えられる人もいるのに、私の頭はどうなっているのでしょう。自分のおバカさんぶりを補うためには「ブログに書いて、忘れたら見ればいい」と気がつき、夜の再放送をもう1度見て、書き始めた次第です。

さて本題に
源氏物語の絵巻は、たくさん作られました。マニュアル本まででき、パターン化されるようになりました。戦国時代の武将たちも王朝的な教養・都(みやこ)的価値観を身につけたくて、源氏物語にあこがれたそうです。

源氏物語は絵巻だけでなく工芸のモチーフにもなりました。江戸時代につくられた野々宮蒔絵硯箱は源氏物語第十帖「榊」をテーマにして描かれています。

硯箱には人物を描かず、光源氏の牛車と生い茂る秋草と虫だけで物語の情景を表しています。人を描かず道具だてで描くことを「留守模様」と言うそうです。「留守模様」は、高い教養を示すことになりました。留守模様って素敵、金ピカの絵が急に面白く感じられました。

家光の長女千代姫婚礼調度「初音の調度」にも、松や庭の枝に物語の文字が隠されています。  第二十三帖(初音の巻)の場面の絵や、「氣ふ」「きかせよ」などの文字は、嫁いだ娘を心配している母にたまには便りを遣すようにとの親の思いを表しています。

絵巻のマニュアル本まで出るようになったのに、江戸時代になると引き算してそぎ落とされ、読む人が解釈したり読み解いてゆく「留守模様」が生まれたようです。「留守模様」は、源氏絵巻の成熟した芸術、素敵ですね。

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コメント

TOMOかあさん、コメントありがとうございます。

「留守模様」って、本当に奥ゆかしいですね。
知ることで、物の見方が違ってくることを実感しました。

投稿: ようこ | 2008年9月19日 (金) 午前 06時45分

watari41さん、おはようございます。

私も、途中で挫折したり、短くつめたものばかりなので、いつか全巻読んでみたいと思っています。

瀬戸内寂聴さんの書かれた現代語訳は、原文に忠実らしいです。今年の春放送されたのNHKの講座「源氏物語の男君たち」は、とてもよくできていました。番組でほんの1部ですが、紹介していた文章が、とても美しい日本語だったので瀬戸内寂聴さんの本をいつか読んでみたいと思いました。テキストは人間関係や全館のあらすじがとてもわかりやすく書いてあるので、ずっと保存しておこうと思いました。

投稿: ようこ | 2008年9月19日 (金) 午前 06時41分

なるほど、頭が良くなりました。(^^)

>牛車と生い茂る秋草と虫だけで物語の情景

そういう図柄~良く見かけますが、
そこから<別れ>に思いをはせて、
ますます物悲しい秋を感じさせますね。
奥ゆかしいですね~。

投稿: TOMOかあさん | 2008年9月18日 (木) 午後 11時42分

留守模様って、いい言葉ですね。源氏物語は前々から全巻を通して読んでみようとは思ってはいるのですが、いつも途中で挫折してしまい、読み通すことができません。理科系になってしまった頭では駄目なのかとも思うのですが、生きているうちにやり遂げたいことの一つなんです。

投稿: watari41 | 2008年9月18日 (木) 午後 08時41分

michikoさん、おはようございます。
>思いどうりの的確な表現の言葉がなかなか口から出てこないで、私は無口っぽい人になってしまいました。

それよ~くわかります。若い時より、いろいろな経験をして感情が細やかになっているのに、言葉がすーっと出てこなくて、言いたいことを飲みこんでしまうことが、私もかなり多いです。

その分、絵や音楽や文章を書いて自分を表現なさっていらっしゃるのかも。おしゃべりばかりしていると、書かなくともすんじゃう1面もありますね。

投稿: ようこ | 2008年9月16日 (火) 午前 07時01分

若い頃は友人とおしゃべりが何時間もつづいたのに・・今では思いどうりの的確な表現の言葉がなかなか口から出てこないで、私は無口っぽい人になってしまいました。

読んで見たい! と思いながら未だに源氏物語に触れるチャンスが巡ってきません。そのうちきっと、きっと・・・・。

投稿: michiko | 2008年9月15日 (月) 午後 09時54分

クオリアさん、コメントありがとうございます。

いろいろ問題のあるNHK、でも美術関係の番組のレベルは民放のものよりずっと内容がいいですね。
特に、デジタルハイビジョンになってからTVを見る時間が増えました。

投稿: ようこ | 2008年9月15日 (月) 午後 04時05分

TV番組のうち見てよかったと思う番組の一つが新日曜美術館です。 日本の美しい四季と人間と牛・馬・鳥が融合していた時代の美術は心が癒されますね

投稿: クオリア | 2008年9月15日 (月) 午前 06時33分

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