2010年5月30日 (日)

六本木の美術館へ

2010_0530boston1_2 5月28日、六本木の「森アーツセンターギャラリー」で開催されている「ボストン美術館展」と国立新美術館の「オルセー美術館展」に行ってきました。

ボストン美術館とオルセー美術館(パリ)の1部が、ただ今、改装工事中なのです。「今まで海外に出したことのないお宝が日本に出展(来日)してくるはず!」と、言う期待感と、開催されるふたつの美術館は歩いて行ける距離にあり「1度で2度美味しい」との、欲張り根性も手伝って行ってきました。

10時ちょっと過ぎに、ボストン美術館展が開かれている六本木ヒルズの「森アーツセンターギャラリー」に入館。展示室に入館したとたんレンブラントが描いた「肖像画」の一対の迫力にビックリ、「ワースゴイのが来てる!」。圧倒されて、入り口で立ち止まってははいけません。期待を胸に、どこに好みの絵があるか全体をさっと早足で確かめてから、再び入り口に戻り、ゆっくり鑑賞する絵とさっと眺める絵との緩急をつけて進みました。

エル・グレコの祈る「聖・ドミニクス」もいい!エル・グレコなどの宗教画は、暗い感じで20年前には好みではなかったのですが、今は、ラファエロやミケランジェロもじっくり味わえるようになってきました。(今回はラファエロやミケランジェロの展示はありません)が。オープンしてからすでにひと月以上すぎていたからでしょうか「押せ押せ」の賑わいではなく、程よい込み合いでした。

昼食は六本木ヒルズ。六本木ヒルズと言うと、高級レストランのイメージがありますが、食べ放題のデザート、飲み物つきのお弁当がなんと千円!こんな庶民的なレストランもあります。今回で2回目の利用。お店の雰囲気が良く、デザートも美味しいのですが、コーヒーとお弁当がイマイチ。次回は、予算を少しアップして、別のレストランにしましょう。

2010_05302 午後には、本日の本命の用事をすまして、5時前に国立新美術館の「オルセー美術館展」へ。金曜日ということで、美術館は午後8時までオープンしていました。

5月26日にオープンしたばかりなので、さぞかし混雑しているかなと覚悟していたのですが、昼間鑑賞なさる方はすでに帰られ、仕事帰りの人の見学はこれからということなのでしょうか、それほど混みあっていなくて、こちらもついていました。

アンリ・ルソーの「蛇使いの女」と「戦争」は、圧巻。「こんなのが趣味なの?」と、聞かれれば、今までは、じっくり鑑賞しない絵の部類に属していたのですが「ルソーさん、貴方の絵の迫力と何故名画なのかちょっと感じることができましたよ」。

オルセー美術館は駅舎を利用した趣のある建物。古いものをいかして街づくりをするお国がら、どんなふうに改築されるのでしょか、楽しみでもあります。どちらかというと出不精の私に「また、パリに行きたい!いえいえ、ヨーロッパならどこでもいい・・・・」との、希望がわいてきました。

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2008年9月14日 (日)

「留守模様」って素敵!

「留守模様」と言う言葉を初めて知りました。9月14日、NHK新日曜美術館「源氏物語 千年のかたち」でのことです。家族は毎週、新日曜美術館見ていますが、私はテーマが面白そうな時だけ見ています。

「留守模様」の由来を聞いて、感激したのに、10分もしないうちに「留守絵だったっけ?」と家族に聞けば「またか」と、あきれられ、番組が終わったころには「隠れ模様?」となる。言葉がなかなか覚えられない。素敵な「留守模様」について話をしたいと思っても、肝心の名詞が出てこなければ、人との会話が弾まない。

名詞がサッと出てこないのは、日常茶飯事。1度聞いたら覚えられる人もいるのに、私の頭はどうなっているのでしょう。自分のおバカさんぶりを補うためには「ブログに書いて、忘れたら見ればいい」と気がつき、夜の再放送をもう1度見て、書き始めた次第です。

さて本題に
源氏物語の絵巻は、たくさん作られました。マニュアル本まででき、パターン化されるようになりました。戦国時代の武将たちも王朝的な教養・都(みやこ)的価値観を身につけたくて、源氏物語にあこがれたそうです。

源氏物語は絵巻だけでなく工芸のモチーフにもなりました。江戸時代につくられた野々宮蒔絵硯箱は源氏物語第十帖「榊」をテーマにして描かれています。

硯箱には人物を描かず、光源氏の牛車と生い茂る秋草と虫だけで物語の情景を表しています。人を描かず道具だてで描くことを「留守模様」と言うそうです。「留守模様」は、高い教養を示すことになりました。留守模様って素敵、金ピカの絵が急に面白く感じられました。

家光の長女千代姫婚礼調度「初音の調度」にも、松や庭の枝に物語の文字が隠されています。  第二十三帖(初音の巻)の場面の絵や、「氣ふ」「きかせよ」などの文字は、嫁いだ娘を心配している母にたまには便りを遣すようにとの親の思いを表しています。

絵巻のマニュアル本まで出るようになったのに、江戸時代になると引き算してそぎ落とされ、読む人が解釈したり読み解いてゆく「留守模様」が生まれたようです。「留守模様」は、源氏絵巻の成熟した芸術、素敵ですね。

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2007年5月27日 (日)

ぶち壊しのコンチネンタルタンゴ

27日、今日従妹の招待で、アルフレッド・ハウゼ・タンゴオーケーストラを聴きに、仙台サンプラザホールへ行ってきました。

座席は1階、FゾーンK列の30番と31番、前から3番目の席で演奏者の顔がよ~く見え、演奏の迫力もあるはずです。幕のあがる前に天井や2階3階の座席をキョロキョロと眺めました。天井画や室内の装飾の豪華さは比べようもありませんが、ホールは円形になっていて、パリのオペラ座を思い出しました。

しかし、演奏が始まると1曲目から大変なことが起こりました。

演奏しているドラムの音のほかに、右後方上部より、もうひとつのドラムの音が半拍遅れて、聞こえてくるのです。ヒャーひどい!演奏中、退出するわけにもいかないので、右の耳に人差し指を突っ込んで、左の耳で聞いていました。耳に指をつっこんでいる姿が、バイオリン奏者から見えそうな距離なので、途中からは右ほおに手を当てているようなそぶりをして、右手で耳を覆っていました。隣に座っている従妹も右耳に手を当てているではありませんか。ドラムを叩いていない時にはちゃんとした演奏が聞こえるので、ドラムの音だけが、反響しているようです。

演奏の中休みの時、隣の席の方に反響するドラムの音のことを聞いてみると、別に異常はないと言います。こんな席では聞いていられないので、従妹と二人、会場のスタッフに事情を話し、席を1階Cゾーンに換えてもらいました。会場のスタッフには、私たちが前に座っていた席で、こだまのように聞こえるドラムの音を確認するように再三お願いしましたが、それは実行されませんでした。

移動した席の後ろには、音響調整機とその担当者がいましたので、その方にも事情を話しました。2幕目の演奏は前の座席より迫力には欠けますが、やっと普通に聴くことができました。演奏終了後、音響担当者ともう1度話すと、スピーカーからの音を上げたそうです。「どうしてこんなことになるのでしょうね」と、質問すると「このホールは特殊だから」と、言っていました。

ホールの設計が悪いのか、音響担当者が悪かったのか、原因はまったくわかりません。生のドラムのリズムと半拍遅れて聞こえてきたドラムの音、一生忘れることができないコンサートとなりました。この被害にあったのは、私たち2人だけなんでしょうか。散々な目にあった仙台サンプラザホールの演奏会には、もう2度と行きたくありません。

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2006年11月21日 (火)

オルセー美術館(4)

100korinpas_2  10月27日 オルセー美術館の見学と街の散策

今日は11月20日、フランスでの感動がどんどん薄れてゆく。写真を見ながら思い出しましょう。

夫の絵画鑑賞に長年つきあっているうちに、絵を見る楽しみが少しわかってきたような気がする。このごろは美術関係の面白い番組も増え、見るのに忙しいほどである。今回の旅では、大人気のルーブルよりも、まだ見ていないオルセー美術館の方が楽しみだった。

オルセー美術館は、1900年に万博のためにオルレアン鉄道の終着駅として建てられた駅舎である。交通網の整備にともなって、この駅も1939年には使われなくなったが、駅舎を改装し1986年12月に美術館として開館した。改築前の建物は真っ黒けで、建物を壊す話もでていたと聞いている。

ミレー、モネ、ルノアール、シスレー、ゴッホ、セザンヌなど、印象派ファンにとっては、たまらない美術館である。自然光を取り入れたみごとな建物、印象派の宝物の絵画に囲まれた感動は、常識程度の知識しかない私でも身震いするほどである。

100korsaymosya33_1 ヨーロッパやアメリカの美術館に入って驚くことは、フラッシュなしで写真を撮っていい美術館が多いことで、後日に行く、オランジェリー美術館もそうである。ルーブル美術館は、モナリザの置いてある部屋やいくつかの部屋は、撮影禁止になったようだが、撮影できる部屋はまだまだ多い。本物の絵画の前で模写をしている人がいることも、日本では考えられないことである。

上の写真はオルセー美術館ルノアールの「ルーラン・ド・ラ・ギャレット」の前で模写している。

100korsayrestran_1 ゆったりと名画を鑑賞しお腹がすいたら、感動の余韻を壊さないような素敵なレストランで食事をしたい。オルセー美術館2階のフランス料理のレストランは、お勧めである。宮殿の中のような雰囲気のレストランで、味もフランス滞在中の食事の中で一番美味しかった。

オルセー美術館はもう一回りしたかったが、ホテルへ一旦戻り疲れをとってから、夕暮れのパリの街を散歩した。

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2006年4月 8日 (土)

佛生会(ぶっしょうえ)

Amacya10k_14月8日はお釈迦さまの誕生日。仙台市青葉区八幡の龍宝寺の法会に行ってきました。お花見の話が持ち上がるこの時期、寒さが戻り、桜の蕾みはまだ堅く、境内には白梅がいい香りをはなっていました。

花祭りという呼び名しか知りませんでしたが、佛生会(ぶっしょうえ)、降誕会、灌仏会(かんぶつえ)などと呼ぶようです。佛生会は花で飾った花御堂に誕生仏を安置し、ひしゃくで仏さまに甘茶をそそぎます。お盆とともに日本においての最も古い仏教行事のひとつだそうです。

装束に着飾った稚児たちは、山伏のホラ貝に先導され境内を歩き、一人づつ誕生仏に甘茶をかけてゆきます。最後の子供が甘茶をかけ終るのを待っていたかのように雨足が強くなってきました。

額にふたつのホクロをつけ、鼻に白粉を塗った可愛い女の子の写真を大きくしたいところですが、肖像権があるので、写真を小さくしました。ところで、額に化粧するふたつのホクロはなんと呼ぶのでしょう。

ba-hirake

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